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不妊治療の基本

不妊治療における「安全性保障」の鉄則

不妊治療における「安全性保証」の鉄則※「不妊治療の真実」幻冬舎より抜粋

不妊治療における「安全性保証」の鉄則 : ”寄らば大樹の陰”

 ”寄らば大樹の陰”ということわざは、雨宿りをしたり、暑い日ざしを避けようとして木陰に身を寄せるときには、大きな樹木の陰がなにかと好都合だの意から転じて、どうせ頼るなら、大きくて力のあるものに頼ったほうが安心できるし、なにかと得だという例え話です。

 私は、不妊治療における“寄らば大樹の陰”をお話したいと思います。人工授精はすでに約70年の歴史があります。この方法で、初期に妊娠、出産した子どもが成長して結婚し、子、孫、ひ孫の代になっています。もちろん、子は不妊治療をすることなく孫を得ております。

 人工授精で生まれた子どもとその子孫は、おそらく世界中で累計数百万人に達するでしょう。この実績は、人工授精の安全性を物語るものです。本書では、繰り返し安全性のことを述べてきました。不妊治療における最も単純、明快な安全性保証とは、その治療が開発されてからの「時間」とその治療により生まれた「子供の数」です。

 日々診療をしておりますと、マスコミ等が報道した最近開発された方法が記載された新聞の切り抜きを持って、「先生、この方法でやってください」と言う患者がおります。珍しい方法だから報道されたのであり、人工授精で妊娠したことなど誰も報道しません。繰り返しになりますが、不妊治療における安全性保証の鉄則とは、その治療が開発されてから時間とその治療により生まれた子供の数、すなわち”寄らば大樹の陰”なのです。

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