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ARTの注意点

ARTと「アポトーシス」との関連性について

ARTと「アポトーシス」との関連性について

ARTと「アポトーシス」との関連性について説明を受けたことがありますか?

 多細胞生物では個体をより良い状態に保つために、細胞の一部が積極的に自殺します。その一形態として、管理・調節された細胞の自殺、すなわちプログラムされた細胞死があります。これを「アポトーシス」といい、DNAの損傷を引き起こします。

 精子の一部は、その形成過程で「アポトーシス」を誘発するのです。その結果、DNAが損傷されます。ヒト精子はDNA修復酵素を持っていないため、損傷されたDNAは修復されることなく残留します (➡詳細はヒト精子のDNA修復機構は特殊である) 。もし顕微授精において「アポトーシス」が誘発されたDNA損傷精子が卵子に穿刺注入されると、卵子側のアポトーシス情報伝達系が活性化され、「胚DNA損傷」を誘発する可能性があります。

 ARTの安全性保証において、染色体、DNA の半分を提供する精子の選別は極めて重要であり、DNA損傷精子に関しては、高度な精子分離技術により排除することが不可欠です。さらに体外培養環境の不備も胚DNA損傷を誘発しますので、DNA保護の観点から卵子・胚培養条件も最適化に努めなくてはなりません。

 

 

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