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概要・主旨について

初めに

こちらは、精子学、すなわち精子専門の不妊治療ホームページです。おそらく、ここまで「ヒト精子」に関して詳しく解説しているホームページは世界初だと思います。具体的には、黒田インターナショナル メディカル リプロダクション院長 (私) の専門である「臨床精子学」の立場から「ヒト精子に関する正確な知識」と「現状の不妊治療の問題点」を詳しく解説し、精子側の視点から「安全な不妊治療は どうあるべきか?」とくに男性不妊治療の安全性向上を目指して「顕微授精のリスク」について検証している精子専門の不妊治療ホームページです。

当方に受診を希望される方は、「黒田メソッド」の項目だけは お読みいただきました上で、初診の手続きをしてください。

 不妊症とは、妊娠を希望する生殖年齢にある夫婦が避妊しないで1年間性行為を試みても妊娠しない場合を言い、専門施設における検査と治療が推奨されます。不妊に悩む夫婦の割合は年々増加し、不妊治療を行ったことのある夫婦は、5組に1組といわれています。

 不妊症の増加に伴い、この5年間で不妊治療施設も激増し、日本では1000施設ほどになりました。その結果、生殖補助医療 (➡詳細はARTについて) による年間出生数は5万人 (総出生数の約4%) を超えており、これは出生児20数人中の1人がARTにより生まれたことになります。

 不妊治療施設の増加は競争の激化を招き、「不妊治療」というキーワードで検索すると、ほとんどのホームページには「こうすれば赤ちゃんはできます」「妊娠率は何%です」という言葉が並んでいます。また不妊治療に関する書籍も数多く出版されるようになりました。しかし、そのほとんどは、婦人科医が女性側の不妊 (女性不妊) の原因や検査と治療法について解説したもので、卵子側の視点で作成されています。

 一方、男性側の不妊 (男性不妊) については泌尿器科疾患の解説ばかりで、精子側に関する記述は ほとんどありません。さらに顕微授精の登場により、「1匹でも精子がいれば妊娠できる」「男性不妊、すなわち精子の問題は ほぼ解決できた」と考えられてきました。そのような背景の中で、私が最も問題に思っていることは、「ARTに携わる婦人科医で精子を専門とする者が極めて少ない」ことです。また男性側の生殖は泌尿器科が担当になりますが、臨床精子学に従事している泌尿器科医も極めて少ないのも実情です。

 

顕微授精の登場により

1匹でも精子がいれば 妊娠できる
男性不妊(精子)の問題は解決した

と説明している不妊治療施設も多い

 

精子を専門とする 婦人科医が極めて少ない

さらに問題なのは

臨床精子学を 専攻する泌尿器科医も

極めて少ない

  そこで当院ホームページでは、これまでと逆側の視点から、すなわち卵子側からではなく精子側から「ヒト精子に関する正確な知識」と「現状の不妊治療の問題点」を解説しています。とくに、臨床精子学の視点から「顕微授精のリスク」を検証して、「どのような性質 (機能) を持った精子を受精 (授精) に用いれば、ARTの安全性向上に寄与できるか」について解説しています。

 当院ホームページの結論から申し上げますと、ARTのリスクマネージメントとして「できるだけ顕微授精を避ける、もしせざるを得ない時は穿刺注入する精子の品質管理を徹底する」ということです。その具体策として「高度な技術による高品質精子の選別法」「高精度な精子精密検査による精子品質の評価法」および「顕微授精を避けるための新しい受精法」を解説しています (➡詳細は黒田メソッド)

 このたびのホームページ・リニューアルに際しては、私の研究指導者や共同研究者の先生方に背中を押され、真摯な気持ちで重要な内容を公開しました。解り易く解説しましたので、是非ご一読いただき、多くの不妊治療施設のホームページと比較していただくことをお勧めします。

精子学の専門家が極めて少ない

臨床精子学専門の婦人科医が少ない背景とは?

 これまでの不妊研究においては、女性を対象にする産婦人科領域では、当然のこと、女性側の不妊 (女性不妊) に関する研究 (女性内分泌、卵子・胚形成、子宮内環境など) が中心でした。男性側、とくに精子に関する研究は、家畜 (ウシ) 繁殖領域で盛んに行われてきましたが、産婦人科医に興味が持たれることなく、今日に至っている状況です。一方、泌尿器科領域においても、男性側の不妊 (男性不妊) に関わる基礎疾患 (精索静脈瘤など) の研究が精力的に行われ、精子に関する研究は大変出遅れています。私は不妊治療に携わる婦人科医として、研究が出遅れている精子に着目し、研究成果を男性不妊で悩む患者さんのもとに臨床応用できることを見据えて、あえてヒトの精子を対象とする「臨床精子学」の研究を志しました。

 現在でも臨床精子学を専門とする婦人科医は少なく、さらに臨床精子学に従事している泌尿器科医も全国で極めて少ないのが実情です。

 

精子を専門とする 婦人科医が極めて少ない

さらに問題なのは

臨床精子学を 専攻する泌尿器科医も

極めて少ない

医師側 (婦人科・泌尿器科) の
臨床精子学の知識と精子取扱い技術が不足

運動精子の数が少ないから
精子の状態が悪いから
とりあえず顕微授精しましょう

 私は、精子を専門とする不妊治療に携わる婦人科医として長年臨床の現場に立ち、痛感したことがあります。それは「ヒト精子に関する正確な知識と技術が出遅れた」ことが「顕微授精を普及させた」こと、さらには「顕微授精のリスクに繋がっている可能性がある」ことです。

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